Mari Okazaki

其の一

目の前の漫画家志望の人が、漫画を描く手が止まりそうになったとき、
悩みに追いつかれそうになったとき、私がするアドバイスはひとつです。
いつも自分に言い聞かせている言葉と同じです「いいからまず手を動かしなさい」
漫画を描くなんて客観的に見るとアホほどしんどい作業量なんですよ、
立ち止まったり気持ちに追いつかれたらそこで負けます。
だから、 気持ちに追いつかれるより早いスピードで手を動かしなさい。
あなたの頭の中にあるものを、
形にできるのはあなたしかいないのでお願いです手を動かしてください。
あなたの気持ちに追いつかれるより早く悩みに取り込まれるより早く。
快楽に溺れるより誘惑に乗るより堕落のスピードより速く、
手を動かせばどこかの岸辺にたどり着きます。
話はそこからゆっくりしましょう。…ということをいつも思って私は描いておりますよ。
がんばってね。私も今晩も手を動かしておりますよ。

其の二

①アイデアはどう出すか→取材させていただいた方々の立ち振る舞いを思い起こしたり、 人と話をしながら。
②アイデアの出やすい場所→移動中の新幹線の中、 道で角を曲がった瞬間。移動という刺激は脳みそに良い気がします。
③作品を描くのにかかる時間→1話につきネーム1週間(目安)、 あとは下書きからペン入れまで一日2枚。毎日淡々と一日2枚。 アシスタントさん入っていただいて仕上げ作業3日。
④今までで一番嬉しかった感想→ 感想は全て嬉しいし励みです。
⑤尊敬してる方は?→会社員時代にお会いしたその道のプロの方全て。 小娘の目の前で魔法のように一流の仕事を見せてくださいました。
⑥目標は?→今も10年後にも同じように残るものを。
⑦描きたいジャンルについて→特にないです。

其の三

「表現方法を手にいれる」って成長過程でとてもだいじなことだと思っています。
美術だけでなく国語も音楽も体育もそして算数も。
自己表出の手段があれば人はそれを杖にできる。

其の四

ネームは思いついたら「これがいいのか?」っていう
自己否定が来る前に描いてしまわなくてはいけないよ。
手を加えるときには「これじゃだめだ」じゃなくて「もっとよくしよう」
という目線が大事だよ。原稿に入るときには「これでいいのか?」じゃなくて
「さらに飛ぼう」だよ
じぶんの自己否定より早く手を動かすことが大事だよ。
飛び降りる速度よりはやく。

お絵描き小技

【明るめの褐色肌】
デジタル/サハラ色(#b2864e)の透明度を上げる。
アナログ水彩/イエローオーカー、サンライズピンク、セピア、オレンジ、
マホガニー。アクリル/レッドオキサイト、インドオレンジレッド、
ビビッドオレンジレッド、カドミウムイエローミディアム

色鉛筆単色で主線なぞり+影部分に濃淡つけて
その上からコピックでなぞっています。
色がまとまりますし、水彩色鉛筆なら更にオススメで

完成した絵をコピーして、ガウス(ぼかし10~20くらい)をかけ
リニアライトにしたレイヤーをかけて仕上げると
デジタル特有の角が立った線を柔らかく見せられる

加工は、最後に赤で塗りつぶしてオーバーレイを掛け、
不透明度を10%まで下げるだけでも全然違いますよ!背景と人物が馴染みますし、
人間の血色もよく見えます。あとは赤じゃなくても、
その絵のテーマの色を使ったり、色々やってみるといいかも?要は冒険大事!

コントラストを強めにするとより絵の印象がはっきりする。
あと色味が少ないところに色を少しだけ足す気持ちで
色を付けたレイヤーをオーバーレイやソフトライトで重ねたりするといい。

肌の影の色は彩度落すんじゃなくて赤っぽい色を加えると良い感じに見える

素材レイヤーを複製してスクリーン、オーバーレイでかけたり、
人物がメインなら服や髪に不透明度を下げた素材レイヤーをオーバーレイでかけたり
他にも色々あると思います。ぼかして重ねたり、色んな向きで何枚も重ねたり
表現の幅はまだまだ広いですよ。

人体の絵(キャラ絵)を模写する場合、どうしてこの影の付け方をしているのか、
どうして本来あるべきラインを省略しているのか、強調しているのか、
そういうデフォルメの理由を一つ一つ読み解く。
そのためにデッサンは勉強しておくとデフォルメを読み解く助けになります。

目と目は個人差はあるものの、だいたい目一つ分は離れています。
斜めを向けばこの比率は変わりますが、
知っているだけでバランスがとりやすくなりますよ。

丸を100個(右周り左周り各50交互に)横線50本(全て1cm感覚平行に右からも左からも)
縦線50本(全て1cm感覚平行に上からも下からも)
と円柱や立方体をいろんな角度から見たやつ、を毎日描くと画力が上がる。
大変そうだけど10分もかからない。

練習におすすめなのが切り返し(同じ対象物を逆から描く事。
例えばあおりで正面なら、俯瞰で背面から見た情景を想像して描く。)
簡単な背景込み描くと空間認識能力がかなりつく。
ただ、簡単な1.2.3点透視と短縮法程度は出来てる事が必須。
パースや縮尺を合わせようとすると半端無く頭使う

【水滴】1オーバーレイで中間くらいの明るさの灰色を水滴にしたいところに乗せます
2水滴の真ん中辺りをさっきよりこい灰色で影をつけます
3新しいレイヤーでハイライトを入れます4水滴がのっている所に影をつけますこんな感じですが、
講座などもあるので画像つきで見た方がいいかと

【模写】軽い気持ちで頭の中の構図を増やそうという気持ちでやってます。
漫画の模写ならばコマ割とかも意識してこういう風にするとこう見えるのか。
と思いつつ書いてます

描いてみた絵を、携帯の写メやデジカメなどで撮ってみよう。
撮影された写真をみて違和感があればバランスを間違えていたりするのがわかる。

ある程度模写に慣れてきたら、体の練習として写真等の人物を模写したあと、
その写真のポーズを別アングルから見た所を想像しながら描くと良いかもです。
難しいけど想像力がつくし、体の造りも前より意識出来るようになりました。
自分の頭を使って描くって大事です。

模写はアタリをつけたり、そのまま書き写したりというやり方がどうこうではなく、
その人の線の描き方塗り方、テクニックやスタイルを
描いて盗む という意識をもって描くのがいいです。
模写は相手のいいものをどれだけ意識して自分の良くなるための
材料にできるかということですね。

髪は生え際を意識して頭の天辺から蜂蜜をたらすように意識しつつやると立体感がでる

凹んだ時どれだけ成長出来たかを再確認すると自信とやる気が出る。
その為に描いたイラストを落書きであっても全て保存しておくと良い。
(日付も残すとベスト)

髪を描く際に意識するといいのは生え際です。
おでこの生え際はM字型のものと、ヘアピン型のものがあります。
前髪を描くときに、生え際に髪が無いと変になるので注意を。
ヘアピン型の方が額が広いです。

人間の記憶というのは曖昧なもので、
記憶だけを頼りに描くと曖昧な感じになってしまったり、
細かい部分を妥協しがちです。
顔や手足、服など、「描ける」と思っている部分でも、
一度じっくり資料を見ながら描いてみては?
「記憶とのズレ」が見つかるはずです。

前に「輪郭や腕の線画などで直線に近くなると、
どうしても固い雰囲気になってしまいがちなので、
できるだけ曲線をイメージして描くと良い。」
と言われて、なるほど、と納得しました。
筆圧の高い人や線が濃くなってしまう人、試してみてはいかがでしょうか

【手】手のひら、親指、人差し指、その他の指、でパーツ分けして
アタリをとると描きやすくなります。
指を全体的にそらせるとキメポーズっぽくなって見栄えがいいです。
逆にゆるくすると脱力ぎみになります。
なにはともあれまずは自分の手のデッサンから始めた方がいいと思います。

【手】手をうまく描くには自分の手を観察して、
スケッチすることが一番効率がいいかもしれません。
単純な形からスケッチをはじめて、
複雑なポーズをスケッチする練習がいいと思います。
最初から難しい特殊なポーズを描くより基本形を学んでからがいいと思います。

お兄ちゃん。人からよく描けるコツとか聞くけど、
コツってのは人に聞いても結局理解できないもんなんだよ。
努力して努力して、自分でコツを身につけて初めて
「あ、あの時言ってたコツってのは、この事だったんだ」と解るんだよ。
これもまあ、今は分からないでしょうけどね♪

素材レイヤーを複製してスクリーン、オーバーレイでかけたり、
人物がメインなら服や髪に不透明度を下げた素材レイヤーを
オーバーレイでかけたり……他にも色々あると思います。
ぼかして重ねたり、色んな向きで何枚も重ねたり……表現の幅はまだまだ広いですよ。

色の彩度を統一して明度でアクセントをだすとまとまりやすいですよ

【色トレス】主線の色を変えてます。
肌なら肌の影、髪なら髪の影で使った色を拾って、
RGBの数字を下げた色を使います(だいたいR:130前後 G・B:100前後)
あとはしっくりくるまで微調整してみます。
グロー効果も使い、少し変化させてみて下さい

素材は背景・効果・質感など、どの用途で使うのかを考える。
次に描いてる絵・描きたい絵と素材の雰囲気が合うかを考える。
例えば春の絵なら桜、夏なら雲、秋なら紅葉、冬なら雪の素材など。
加工はオーバーレイや乗算を駆使して透明度等で調整しています。

「イメージ通り描けないから頭の中のイメージをそのままプリントアウトしたい、
って人はイメージがまだしっかり出来ていない。」
ってオシャレな絵を描く絵師さんが言ってました。まさにその通りだと思います。

【片細目回答】目は細めると上が少し下がり、
下が軽く盛り上がって黒目が少し隠れる感じになります。
ただ上下の幅を狭めるだけではなく、そこを意識するといいと思います。

ピカソからの7つの助言らしい・・すごい行動指針だ・・
1. 必ずできると信じろ
2. 限界を超えろ
3. 「その時」を待つな
4. 動け
5. 正しく問え
6. ジャッジせず、隠された美を見ろ
7. 遅すぎるなんてことはない

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